2012年11月14日水曜日

Windows 8:八卦記号の表示

Windows 8特有のフォントの挙動は、いまだになんだかわかりません。とりあえず気づいたら個々に書いときたいと思います。

ところでWindows 7向けのIE 10(プレビュー版)がリリースされたので入れてみました。
8ではMetro版と共通の独自のFlash Playerが使われているそうですが、7向けは今までと変わりありませんでした。見た限りではIE 9の表示と同じです。

さて、下図は八卦の記号(U+2630~U+2637) の表示を7と8で比べているところです。


BabelMapで調べてみると、これらの文字を含むフォントは9つありました。
これは7も8も同じでした(どちらにもOfficeが入っています)。


7の表示はMS Pゴシックでしょう。8は特定できません。
下図はU+2637をフォント変化をさせてみたところ。一見どれも字形に変化はありません。


SimSun・Gulim・MingLiU(PMingLiU)はいずれもこの文字を持っていません。既知の挙動であれば、フォントリンクが使われるはずです。7のSimSun化・MingLiU化はMS P明朝、Gulim化はMS UI Gothicが表示されていると思われます。ただしどちらも字形はMS Pゴシックと一緒です。
下図は7において、それぞれのフォントリンクからMS P明朝・MS UI Gothicを削除して表示してみたところです。やはりフォントリンクが使われていたことがわかります。


問題は8で、フォントリンクは7と同じにもかかわらず表示が異なっています。


つまり8ではフォントリンクが参照されていない・・・Arialのように、CJKフォント変化の影響を受けないということなんじゃないでしょうか。

下図はフルスクリーンモードでU+2637を大きく表示してみたところです。


これもやっぱりSegoe UI Symbolなのかなーと思ったのですが、各フォントのグリフを書きだしてみたところMeiryo UIやメイリオも同じ字形でした。


というわけで、これ以上はなんとも言えません。

ちなみChromeではOfficeが入っていればArial Unicode MS、Arial Unicode MSが無いとMS Pゴシックで表示されるみたいです。


7と8・IEとChromeで、字形だけでなく文字幅も異なります。フォント変化でも変えられないので、表示に互換性を持たせるのは無理っぽいですね。

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