2014年7月26日土曜日

Cyberfox 31:日本語対応インストーラなど

昨日Cyberfox 31が公開されていました。インストーラは言語に日本語も選択できるようになっています。


Cyberfox - SourceForge.net

「CyberCTRを追加するか」は、29.01Betaの途中から追加された"Uncheck to keep default australis"というオプションのことです。


オフなら現在のFirefoxと同じAustralis UI、オンにするとCTR(Classic Theme Restorer)が有効な状態でインストールされます。Australisのままでいいんですが、オンにしてインストールしてみました。
なお日本語の言語パックは以前に書いたやり方で入れる必要があります。

左上に以前のアプリボタンが表示され、「Customize Cyberfox」というメニューからUIをいろいろカスタマイズできました。


「設定」→「Australis Pre-set」でAustralis UIの見た目に戻すこともできました。これは31で追加された機能のようです。


いったんAustralis UIに戻してから、アイコン形式のアプリボタンがかっこよかったのでそれだけ有効にしてみました。


便利です。

一方Waterfoxは今現在30のままですが、30からホームページが刷新されて専用の言語パックもインストールできるようになっています。


Waterfox

言語パックを有効にするにはCyberfoxと同様、about:configを設定する必要があります。


こちらはCyberfoxのようなカスタマイズ機能はありません。

基本的に新しいバージョンのFirefoxをベースにしたものを使った方がいいでしょうが、バージョンが同じになったら後は好みの問題だと思います。ちなみに30はずっとWaterfoxを使ってました。

2014年7月20日日曜日

Chrome 36:全角幅の空白文字(3)

IEでもChromeでも全角幅になる空白文字はないか、という話をずっと前に書きました。その続きです。
なお今さらですが、「全角幅」 という言い方は正確でないかもしれません。「固定ピッチフォントでの全角文字の幅」ということです。

U+2001はIE上でゴシックであれば全角幅となります。一方Chromeではこれが少し縮んでしまいます。ChromeのU+2001はArialだと思われます。
下図の上段のコメントは、下段のコメントの真ん中3文字をU+2001で置き換えています。


IEのU+2001もArialにしてしまえばChromeと同じ幅にすることはできます。しかし下段のコメントと幅を合わせることができなくなります。


最近ふとおもしろいことに気づきました。U+2000は元々U+2001の2分の1の幅として定義されているようです。試しに3個のU+2001を6個のU+2000と置き換えてみます。


実際には2分の1より少し広いようで、IEでは上段と下段の幅が合わなくなってしまいました。ところがChromeの方は幅が合うようになっています。そこでIEのU+2000もArialにしてみます。


完全に全角幅と同じではないでしょうが、U+2001よりはずっと差が小さいようです。

SimSunの場合を見てみます。下図はブロック文字U+2587との組み合わせです。


SimSunにU+200Xはなく、フォントリンクでMicrosoft Sans Serifが表示されていると思われます。ゴシックやArialよりかなり幅が狭く、そのままでは全角幅と全然合いません。上と同様にIEのU+2000もArialにすれば合うようになります。


さらに下図のようなこともできます。U+2000を1個ずつ使って、半角文字分ずらしながら全体の幅を合わせています。


Windows XPではArialにU+200Xがなかったため、このようなことをしたら豆腐になっていました。XPの時代が終わった今だからできるやり方です。