2014年10月24日金曜日

Windows 10TP:Segoe UI Historic

先日Windows 10TPをBuild 9860に更新してからフォントを見ていて、Segoe UI Historicという新しいフォントが入っているのに気づきました。以下BabelMapで見たところです。

CMapを調べるとSegoe UI Symbolとは1545文字の差分がありました。差分にはアラビア文字・シリア文字などが含まれていましたが、大きな違いはヒエログリフが入っていることでした。

Windows 8.1

Segoe UI Historic 0.90 - Windows 10TP

だからHistoricなのか。Symbolにヒエログリフはありません。


ちなみにSymbolもバージョンアップしており、8.1とは拡張領域の絵文字などで380文字の差分がありました。

Segoe UI Symbol 6.09 - Windows 8.1

Segoe UI Symbol 6.15 - Windows 10TP

もっとも、Windows 7のSegoe UI Symbolは5.01のままだしEmojiもHistoricも入ってません。
これらのフォントが知られるようになるのは10が普及してからでしょうか。

2014年10月15日水曜日

Windows 8.1:「●REC」

ニコニコで以前おかしなコメントを見ました。下図のように一見よくあるコメントですが、Chromeでは●が豆腐になっています。


●はよく使われるU+25CFではありませんでした。実際はFirefoxで見たので、別の部分でこれに気づきました。コメント一覧だとそれぞれのブラウザで下図のように表示されます。


●は、U+1F534(LARGE RED CIRCLE)というBMP外に定義された色指定つきの絵文字でした。Firefoxだけ指定の赤で表示されています。ただし実際のコメント表示には反映されません。


ブラウザはカラー表示に対応していても、Flash Playerは対応していないということでしょう。
Windows 8.1で、この文字を持っているフォントはSegoe UI SymbolとSegoe UI Emojiだけです。カラー表示はEmojiの方なんだと思います。

<参考>OpenTypeカラーフォント - @IT

HTMLでフォントにSegoe UI Emojiを指定して、同類の絵文字を表示させてみます。


各ブラウザで下図のようになりました。


Chromeはフォント指定しても色つかないんですね。それともなんかやり方があるのか。

一方、フォントを指定しないと下図のようになりました。


Firefoxだけはフォント指定がなくてもカラー表示になっています。冒頭のケースはこの状態なのでしょう。

Segoe UI EmojiはWindows 8.1から搭載されたフォントです。当然ながら、Windows 7ではFirefoxでも表示されません。


実際のコメントではいずれも豆腐になっています。IEとFirefoxのコメント一覧で表示されているのは、Segoe UI Symbolの方でしょう。コメント一覧だけでもカラー表示が反映されればそれはそれでおもしろそうですが、環境が限定されてしまうのでは残念ながら使えないですね。

なお、今月のWindowsとFlash Playerの月例更新後も上の挙動に変化はありませんでした。

2014年10月5日日曜日

普通の8.1ユーザーがWindows 10使ってみた。

Windows 10 Technical Previewを少し使ってみたので、その感想です。

当初7のPCに入れたところインストールに失敗したのですが、マシンそのものの問題だったかもしれません。8.1のPCには30分くらいですんなりインストールできました。日本語版はないので、英語版を入れてシステムロケールを日本語に変えて使っています。Windowsのメニューが英語である以外、大きな問題はありません。

話題はなんと言っても「スタートメニューの復活」です。ただ、これは好き好きじゃないでしょうか。Windows 7のスタートメニューとは似て非なるものだからです。


7と似ているのは左側のみで、右側にはスタート画面がない代わりにタイルを配置できるようになっています。自分はMetroアプリも多少使うので、ここでライブタイルを表示できるのはうれしい改良です。しかしMetroアプリを使わないユーザーには要らない仕様でしょう。

なお、タスクバーのプロパティからタブレットユーザー向けに8.1仕様にも変更できるようになっています(一番上のオプションをオフ)。


8.1でもClassic Shellのようなソフトを入れれば7ライクなスタートメニューを復活できます。この新しいスタートメニューが気に入らなければ、8.1仕様に戻して同様の選択もあるんじゃないかと思いました。

ちなみに新しいスタートメニューは、ドラッグして高さを変えることもできました。右にはみ出した部分はスクロールで表示できます。


これは面白いなと思ったのですが、電源オプションが一番上にあるのは妙に感じました。


さて、Metroアプリを使うユーザーにとってはMetroがデスクトップ上でウィンドウ表示できるようになったこともポイントです。下図は左がMetroのカレンダーアプリ、右がExcelです。


8.1でこれをやると、デスクトップ自体の横幅が縮んでしまうのが難点でした。そう、Metroのスナップはこう使いたかったんだという感じです。

ただしMetroがデフォルトでウィンドウモードのため、弊害もあります。下図はRSSリーダーのアプリを最大化したところです。本来タイルが2段で表示されるはずなのですが、タイトルバーの分上下の表示領域が狭くなり1段になってしまっています。


これは、左上のメニューから従来の全画面に切り替えることで対応できました。



ところが一度最小化してから再度開くと、、またウィンドウモードに戻ってしまいました。改良してほしいところです。

便利かもしれないのは新しいスナップです。下図は2つのウィンドウをWindowsキー+左右のカーソルキーでスナップしたところです。ここまでは7や8.1でもできます。


10ではスナップによる画面分割を4つにできるようになっていて、Windowsキー+上下のカーソルキーも使うと下図のような動きになりました。


大きいスクリーンであれば使いようがありそうです(図はノートPCの画面で、解像度1366×768です)。

一番いいなと思ったのは、新機能のタスクビューです。仮想デスクトップを複数追加して、それぞれで別のアプリを開いておくことができます。


どれかデスクトップを選択すると、そこで開いているアプリが画面真ん中にライブサムネイルで表示されます。


他のデスクトップで開いているアプリは、タスクバーのアイコン下の表示でわかるようになっています。


これらのアプリをクリックすると、スクリーンの表示はそのデスクトップへ移動します。また、1つのデスクトップを閉じるとそこで開いていたアプリは残っているデスクトップへ移動します。
これは是非仕事で使いたい機能です。

1つ気に入らなかったのは、ウィンドウの影の表示です。なんか靄みたいです。


これは視覚効果のオプションでオフにできました。


適用後:

余談ですが、ニコニコは当然ながら普通に見れました。コメントの表示は8.1と変わらないように見えます。Arialは文字が追加されてバージョンアップしていたものの、CJKフォント(MS Pゴシック・SimSun・Gulim・PMingLiU)はいずれも8.1と同じバージョンでした。