2013年1月29日火曜日

Windows 8:好きな画像でタイルの並びをアレンジ

たまにはMetroアプリの紹介です。

Windows 8のスタート画面は、グループごとにタイルが左から右・上から下へ順番に配置されるようになっています。デスクトップの「アイコンの自動整列」と同じことですが、タイルの追加・削除で他のタイルの位置が一つずつズレてしまうのを止めることはできません。
それと自分の場合、スクリーンの解像度が高いデスクトップPCではスタート画面がスカスカになりがちです。日常的に使うアプリなんて数が限られるからで、画面の左や上にばかりタイルが片寄ってしまいます。

そこで評価版の頃から使っているのがCustom Tiles Makerというアプリです。好きな画像でタイルを作り、スタート画面に追加することができます。この追加したタイルで空けたくないスペースを埋めてしまいます。

Custom Tiles Maker - Windowsストア

タイルは横長と正方形、また行数と列数を指定することができます。下図は横長一つのパターン:


正方形四つのパターン:


使い方はかんたんで、画像と行数・列数のパターンを指定してスタート画面に追加するだけです。無料版では選べる行数・列数のパターンに制限があります(カギマークのついたもの)。


Random Tilesというモードでは複数の画像をライブタイルにより入れ替わりで表示できます。


指定時間ごとにタイルが変わるChanging Tilesというモードもあります。なお作成されたタイルをクリックすると、Custom Tiles Makerが起動します。

大きなスクリーンがスカスカなら、一つのグループ全体をこのタイルにしてしまうのもアリかもしれません。無料版だとこんなものですが、有料版なら最大で7行・6列のタイルが作れるようです。


スタート画面の壁紙やタイルの行数などを変更できるDecor8というアプリもあります。しかしこうしてタイル自体で画面をアレンジするというのも、おもしろいアイディアだなと思います。

2013年1月20日日曜日

Windows 8:タイ文字化の場合

Windows 8で、Segoe UI Symbolが表示されるケースは一様ではないという話を前に書きました。
例として挙げた特殊文字U+2639(困ったちゃんマーク)とU+261D(指差しマーク)で挙動の違いを見てみます。


まず単独の状態が異なります。U+2639は8・7ともに初期状態のArialと思われます。ただしグリフが無いので豆腐です。U+261DもArialにはありませんが、これは8ではSegoe UI Symbol・7ではゴシックで表示されています。
「あ」に隣接するとゴシックの字形になるのは共通しています。この件で8・7の表示を統一させるには、これが解決法なのでしょう。もっともChromeとの差異はそれでは解決しませんが(Arial Unicode MSの問題)。

SimSun化させた場合、U+2639もU+261DもSimSunにはありませんので代替表示となります。7ではフォントリンクが参照されます。しかし8ではこれが起きたり起きなかったりします。わかりやすくするため、リンク先のMS P明朝を削除してみます。


フォントリンクで代替表示されていた部分が全角幅の透明に変わります。


8のU+261Dはフォントリンクの影響を受けないことがわかります。「ゴシック化」されない限り元のSegoe UI Symbolのままです。
8のSimSun化では、U+2639も後ろに「あ」 をつければSegoe UI Symbolで表示されます。U+2639とU+261Dの違いは今のところわかりません。Unicodeの属性やコードページの定義とは関係ないようなので、内部的に独自の分類があるのかもしれません。

ところで、8の表示でタイ文字化の場合を見てなかったので試してみました。
「タイ文字化」 という表現はテキトーです。タイ文字はWindowsのバージョンによって表示に使われるフォントが異なるため、他に何と言えばよいのかわかりません。8ではCordia New、7ではDokChampaというフォントになります。いずれにもU+2639やU+261Dが無いのはSimSunと同じで、やはり代替表示が起きます。


ただしSimSunとは異なり、どちらもフォントリンクは登録されていません。代替表示は内部的な別のプロセスによるもののようです。試しにそれぞれのフォントリンクを登録してみました。リンク先はMS UI Gothicにします。


「あ」 もいずれのフォントにもありません。その字形が変わることにより、フォントリンクが参照されたのがわかります。ちなみにXPでタイ文字の表示に使われるTahomaは元から上のようにフォントリンクが登録されていて、「あ」はこの字形で表示されます。


しかし8のU+2639やU+261Dの方は、Segoe UI Symbolのままで変化がありません。また「あ」がついてるかついていないかも関係ありません。冒頭のSimSun化で見られた両者の違いは、あくまでCJKのフォント変化の中で発生することみたいです。

これをやってて今さら気づいたのですが、フォントリンクを追加する前の「あ」はタイ文字化の影響を受けていないですね。そうでないと、7の表示でU+2639・U+261Dだけ巨大化しているのが説明できないからです。
 「あ」 というCJK文字はCJKフォント(デフォルトはMS Pゴシック)で表示する、ただしフォントリンクを使うとそっちが優先するという仕組みなんじゃないでしょうか。そう言えばArialのフォントリンクを登録すると、ひらがなや漢字をリンク先のフォントで表示することができます。

U+2639・U+261Dは「あ」と違って何語の文字という区別が無く、こうしていろいろ変化してしまうんじゃないでしょうか。これはコードページの定義の有無に由来してるのかなと思います。

Unicode cp874 cp932 cp936 cp949 cp950 cp1250-1258
0E01 A1 - - - - -
261D - - - - - -
2639 - - - - - -
3042 - 82A0 A4A2 AAA2 - -

U+2639・U+261Dのような文字がArialに無ければ、Segoe UI Symbolで統一するのが8のルールなのかもしれません。冒頭の例のような差異は、そのルールと別のルールとが競合しているように見えるんですが。

2013年1月11日金曜日

Chrome 24:ニコニコ電子書籍のフォントが直ってた

pepflashplayerがどうこうというか、サイト側が対応したんじゃないかと思いますけど。

今朝Chromeを24にアップデートしたついでにそのままニコニコを見ていたら、前に書いた電子書籍のフォントの件が直っているのに気づきました。
http://seiga.nicovideo.jp/watch/bk46791


以前、pepflashplayerを無効にしてみたりSans SerifフォントをMS 明朝にしてみたりした時と同じ表示です。



試しに文字サイズを変えてみると、ちゃんとリフローされます。スキャンデータに差し替えたというわけではありません。



もっとも、スキャンデータの書籍であれば見た目でわかると思いますが。下図は別の書籍です。
http://seiga.nicovideo.jp/watch/bk66454


念のため動画のコメントも見てみました。IEとの表示の差異は、見た限りでは特に変わりませんでした。


やはり電子書籍のリーダー側でなにか対応したんでしょう。Chromeユーザーの方はよかったですね。