2015年7月26日日曜日

Chrome 44:表示フォントの変更

Chrome 44になって、コメントの表示に使用されるフォントの一部が変わったことに気づきました。
下図のトランプマークのうち、白抜き(U+2661・2662・2664・2667)はArialにありません。


43と44では、この白抜きの4つのフォントが変わっています。
この変更は8.1も7も同じようですが、たまたま見た環境が8.1はMS Officeなし・7はOfficeありでした。この2つをArial Unicode MSの有無の違いとして見てみます。


44ではArial Unicode MSが使われなくなったということだろうと思います。

代わりに使われているのはSegoe UI Symbolのようです。
IEでも8.1であればこの白抜きをSegoe UI Symbolで表示させることができるので、比較してみます。


Chromeの方が大きく表示されますが、字形は同じのようです。


他の例も見てみます。下図の音符マークのうち、U+2669・266CはArialにありません。


Arial Unicode MSありの場合:


下図の指差しマークはいずれもArialにありません。


Arial Unicode MSありの場合:


ちなみに、このケースはIEだと8.1と7で表示がだいぶ異なります。


これらの文字のうちU+261C・261EはGulim化文字、他の4つはフォント変化の属性を持ちません。後者は8.1ではChrome 44と同じもの、つまりSegoe UI Symbolが表示されているように見えます。先のU+2661と同じような現象かもしれません。

Arial Unicode MSが使われなくなったことにより、Chrome 44ではOfficeの有無にかかわらず同じ表示になっています。これまでArial Unicode MSが使われていたのは、XPでは多くの記号類などをカバーできるフォントが他になかったからじゃないでしょうか。Segoe UI Symbolなら7以降に標準でインストールされています。

ただし、 7のSegoe UI Symbolはバージョンが5.01のままずっと更新されていません。このため8.1では表示されても7では豆腐になってしまうケースもあります。
下図の文字は、いずれも標準フォントではSegoe UI Symbolにしかありません。


XPの時代が終わって7対応、というよりは間もなくリリースされる10対応ということなんでしょうか。

なお、拡張領域は43より前からSegoe UI Symbolが表示されていたようです。以前は豆腐になったと記憶しているので、どこかのバージョンで対応してたんでしょう。


いずれにしても8.1のIEとは表示サイズが異なりますが。
こうして見ると、これはこれで環境による表示のバラつきがけっこうありそうな仕様です。それでもOfficeの有無によって違うよりはずっといいと思いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿