2015年4月14日火曜日

Windows 10TP:Spartan上のフォント変化(1)

Windows 10上でのコメント表示については、新ブラウザProject Spartanが公開されてからと思ってたので今まで特に調べてませんでした。それまでIEでちょっと見る限りは8.1と変わらないように見えました。
先日のBuild 10049でそのSpartanが公開されました。下図はその時キャプチャしたものです。


少なくとも今の時点ではSpartanもIEも変わらないようです。
それより図の通り、10ではGulimとMingLiUが表示されないことに気づきました。2661はSegoe UI Symbolのように見えます。ゴシック・SimSunは8.1と変わりません。
ちなみにChromeでは10も8.1も違いは見られませんでした。


さて、10ではGulim化やMingLiU化は起きないのでしょうか。下図の2段目と4段目のコメントは、U+301Dを使って途中からGulim化を起こさせたものです。
U+301DはGulim属性を持たない文字です。

Unicode 字形 cp932 cp936 cp949 cp950
301D 8780 A894 - A1A9


10ではGulim自体は表示されないものの、8.1と同じようにフォント変化が起きています。Gulimの代わりにMS UI Gothicが表示されているように見えます。

下図はMingLiU化させたコメントにSimSun化文字U+2588を挿入してみたところです。10ではやはりMingLiU自体は表示されませんが、8.1と同じようにU+2588をフォント変化させています。


U+2588がこのような挙動となるのはMingLiU属性も持っているからだと思います。下図はMingLiU属性を持たないSumSun化文字U+2609に替えたところです。

Unicode 字形 cp932 cp936 cp949 cp950
2588 - A880 - A269
2609 - A891 - -


10でのフォント変化の仕方が8.1と変わりました。
3段目が「な」 からSimSun化しているのは、ひらがながMingLiU属性を持たないことによるものだと思います。

Unicode 字形 cp932 cp936 cp949 cp950
900F 93A7 CDB8 F7E2 B37A
660E 96BE C3F7 D9A5 A9FA
306A 82C8 A4CA AACA -
5D50 9792 8DB9 D5B9 B450

10のU+02CDはMingLiU化的な振る舞いはするものの、単独の属性しか持たないU+2609よりは効果が弱いのではないでしょうか。

これらが10特有の挙動なのか製品版では8.1と同じになるのかはわかりませんが、フォント変化を知る上では貴重なサンプルになりそうです。以前XPでMingLiU化を調べた時、MingLiU自体は表示されないのにMingLiU化のような挙動が見られたのを思い出しました。

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