2012年9月9日日曜日

Chrome 21:全角幅の空白文字(1)

Chromeのコメント表示で全角の空白文字が無いなーと思ってたら、そうでもなさそうです。
下図はU+3164という文字を試しているところです。一番下のコメント(U+2587×3文字)はコメント幅の比較のために置いてあります。


「ハングル互換字母」というブロックにある文字で、日本語や中国語のフォントにはありません。
Chromeの表示はGulimでしょうか。Arial Unicode MSにはこの文字がありましたが、削除しても表示は変わりませんでした。下図は2つの画像を重ねたところです。


フォント変化文字はIEもChromeも同じ幅で表示されるものを使っています。コメント幅は全てのパターンで合っているように見えます。XPでも同様のようです。

MingLiU化はそもそもXPでは表示できないので例外です。

ただし、Windows 8(試したのは90日評価版)では同じようにはいきませんでした。


SimSun化とMingLiU化は縮んでしまいました。

実はU+3164はそれ自体がGulim化文字なので、IEの場合少なくともSimSun化・MingLiU化以外はGulimが表示されていると考えられます。一方SimSun化・MingLiU化(PMingLiU)は、7だとフォントリンクによりBatangだと思われます。
8でもフォントリンクに従えば同じ挙動のはずです。これに優先して他のものが表示されたのであれば、Segoe UI Symbolの件と同じような現象が起きているのかもしれません。


と言うわけで、Windows 8を考慮しなければどのフォント状態でも使えそうです。でも今後のことを考えるならSimSun化・MingLiU化ではやめた方がいいでしょう。8は10月には発売されます。


上の図は8・7・XPの画像を重ねてみたところです。それにしてもChromeの表示はブレません。こっちの方が動作としては正しいんじゃないの、と思うんですけど。

なお、U+3164はMacだと何か記号が表示されてしまうという話を見たことがあります。 最新のMacではどうかわかりませんが、グリフが無いことを示す文字ではないかと思います。
ちなみにAndroidではWindowsと同様に空白で表示されました。


U+3164自体がフォント変化文字であるということが弊害になるケースもあるかもしれません。
別の文字で、「ハングル字母」というブロックにあるU+115A~U+1160も全角の空白が表示されました。こちらはフォント変化文字ではありません。しかしU+3164ほど実用的ではなさそうです。


8だと何か表示されちゃってます。調べたらMalgun Gothicというフォントでした。U+3164が縮んだのもこれかもしれません。U+115F・U+1160だと空白になりますが、幅が縮んでいずれにしろダメでした。Gulim化でしか使えないみたいです。まぁ探せば他にもあるかもしれません。

ところでChromeではフォント変化が起きないと思ってたのですが、どうもそうとは言い切れないようです。この件を調べているときに、文字の組み合わせによってフォントが変わってしまう現象を見ました。と言っても、既知のフォント変化とは全く異なる現象です。これについてはあらためて調べてみたいと思います。

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