2012年11月27日火曜日

Windows 8:あげぽよ~の表示(U+261D)

先日書いた八卦の記号と同じと思われるケースです。ブラウザはIE10です。


7と8で指差し記号(U+261D)の字形が全く違います。目の部分も違いますが。
下図はこの文字だけフルスクリーンで表示したところです。


これを含むフォントは7も8も八卦記号と同じでした。


字形に特徴があるので特定できそうです。7はMSゴシック(か明朝)、8はSegoe UI Symbolでしょう。


単独・半角文字隣接ではそれぞれこの字形で変わりませんでした。


下図はCJKフォント変化の影響を見ているところ。7のSimSun・Gulim・MingLiU(PMingLiU)は、やはりフォントリンクによる表示だと思います。 8の方はゴシックと隣接した場合だけ字形が変化しています。


なぜ8のU+261Dは、SimSun・Gulim・MingLiU化の影響を受けないのでしょうか。
八卦記号の話ではArialのようなものではないか?とちょっと思いました。しかしゴシックに隣接すると変化するということは、そうではないようです。

念のため確かめてみました。 下図のように文字を組み合わせた場合、コメントの最後の漢字は前にArialがあることにより2文字目のフォント変化文字の影響を受けず、先頭のU+30FBに従ってゴシックになります。


「a」 をU+261Dに入れ替えるとこのようなことは起こりません。これは8でも同じでした。


8での表示は、あくまで「ゴシック化」された場合以外はSegoe UI Symbolで表示されるという独特の挙動のようです。冒頭の顔文字だとU+261Dは半角カッコや半角スペースつまりArialに隣接した状態で、「ゴシック化」はされていません。

この顔文字を直してみます。下図の下段のコメントは半角カッコを全角に替えています。


8でも指差し記号がゴシックの字形になりました。
しかし今度は7の方で、目の部分(U+055E)がおかしくなってしまいました。ゴシックに隣接するとフォントが変わるようです。そこで目とカッコの間にゼロ幅文字(U+200C)を挟んでみました。


一応直りました。ただしU+055Eのフォントが7と8で違うようで(TahomaとSegoe?)、コメントの幅は合っていません。幅まで合わせるなら別の字を使わないとダメですね。なかなか難しいです。

2012年11月21日水曜日

Android版niconicoアプリ見てみた

Android版のniconicoアプリが出てたので、インストールしてちょっと見てみました。

niconico - Google Play

スマホやタブレットではふだんPCで見てるものをマイリスから開くという使い方が多いので、まずはマイリスだけ見てみました。とりあえずマイリストは新しい順で並んでいるようですが、他は古い順になっており並べ替えができませんでした。実用的ではないので改良されると思いますが。


サムネをタップすると右の図のように縮小表示で再生が開始されました。この状態でコメントが表示されたのはコメント好きとしてちょっと感激する仕様でした。

右上のアイコンをタップすると動画情報が表示され、縮小表示されている動画をタップすると画面全体が視聴ページに切り替わりました。


画面を横回転させたところ:


コメントの表示はブラウザ向けのAndroid版ニコニコと変わらないように見えます。コントローラのデザインがブラウザ向けよりわかりやすく洗練された感じです。

「コメントする」を試してみます。入力欄は画面上部から出てきました。


 テスト用動画で「大」・「下」・色つきのコメントをしてみたところ:


ブラウザ向けより使いやすいなと思いました。

スマホ(Galaxy S2)上でのブラウザ向けはカクついたり再生できなかったりと不安定なことが多く、今までは非公式アプリを利用させていただいてました。おすすめはこちら:

NicoRo Tri-α - Google Play

しかしこうして公式アプリがリリースされたのは、やはりありがたいですね。これからいろいろと改良されて、いいアプリになることを期待したいです。

2012年11月14日水曜日

Windows 8:八卦記号の表示

Windows 8特有のフォントの挙動は、いまだになんだかわかりません。とりあえず気づいたら個々に書いときたいと思います。

ところでWindows 7向けのIE 10(プレビュー版)がリリースされたので入れてみました。
8ではMetro版と共通の独自のFlash Playerが使われているそうですが、7向けは今までと変わりありませんでした。見た限りではIE 9の表示と同じです。

さて、下図は八卦の記号(U+2630~U+2637) の表示を7と8で比べているところです。


BabelMapで調べてみると、これらの文字を含むフォントは9つありました。
これは7も8も同じでした(どちらにもOfficeが入っています)。


7の表示はMS Pゴシックでしょう。8は特定できません。
下図はU+2637をフォント変化をさせてみたところ。一見どれも字形に変化はありません。


SimSun・Gulim・MingLiU(PMingLiU)はいずれもこの文字を持っていません。既知の挙動であれば、フォントリンクが使われるはずです。7のSimSun化・MingLiU化はMS P明朝、Gulim化はMS UI Gothicが表示されていると思われます。ただしどちらも字形はMS Pゴシックと一緒です。
下図は7において、それぞれのフォントリンクからMS P明朝・MS UI Gothicを削除して表示してみたところです。やはりフォントリンクが使われていたことがわかります。


問題は8で、フォントリンクは7と同じにもかかわらず表示が異なっています。


つまり8ではフォントリンクが参照されていない・・・Arialのように、CJKフォント変化の影響を受けないということなんじゃないでしょうか。

下図はフルスクリーンモードでU+2637を大きく表示してみたところです。


これもやっぱりSegoe UI Symbolなのかなーと思ったのですが、各フォントのグリフを書きだしてみたところMeiryo UIやメイリオも同じ字形でした。


というわけで、これ以上はなんとも言えません。

ちなみChromeではOfficeが入っていればArial Unicode MS、Arial Unicode MSが無いとMS Pゴシックで表示されるみたいです。


7と8・IEとChromeで、字形だけでなく文字幅も異なります。フォント変化でも変えられないので、表示に互換性を持たせるのは無理っぽいですね。